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Date INSTRUCTOR INTERVIEW

暮らしに、毎日使いつづけたくなる器を [後編]

2018.09.25 若狹祐介 | 陶芸家

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感性が更新される島での制作

独立した私は迷わず、祖父との思い出の地、江田島へ。島に残されている祖父の道具や窯を使いたかったんです。独立するなら陶芸の産地に行けとすすめる人もいたけれど、自分らしくいられる江田島が一番だと思いました。実際、住みやすくていいところです。のんびりとした島時間もいつも陶芸のことしか考えていない私にはちょうどいい。師匠はよく「芸術は一代だけだ」と言っていました。つまり、自分で花を咲かせよと。だから私はいつも自分しかできない仕事をしたいと考えています。江田島の色、空気、土地感を落とし込むにはどうすればいいか。自然によって変化していくものや、新しい息吹によって自分の芯も更新されていきます。身のまわりのものからどんどん影響を受けながら、常に陶芸が「用の美」であることを忘れず、使われるもの、使い続けたいものを生み出していきたいと思っています。

無心になれる時間を楽しむ

デイトのワークショップでも陶芸が用の美であることを大切にしています。気に入ったものを作ったら、なにより自分で使ってみてほしい。そんな想いで現在2つのワークショップを担当しています。ひとつはオリジナルの型を使うワークショップ、もうひとつは手びねりでつくるワークショップです。型での制作は誰でもつくりやすくて手軽に完成度の高い器ができます。一方、手びねりは自由度が高いぶん、少し難しく感じるかもしれません。でも安心してください。使いやすく満足のいくものに仕上がるように、必要に応じてポイントで手直しもしますので、初めての方でも失敗することはありません。参加される方はみなさん、日常を忘れてひたすら陶芸に没頭されます。ぜひそんな無心になれる時間を味わってください。

デザインから一緒に考える新ワークショップも

私のワークショップが入口になって、より多くのひとに陶芸文化を伝えられたらという想いがあります。陶芸から、料理、お茶、いけばなの世界へ。陶芸がいろんなものへとつながっていく。その想いを体現するような新しい陶芸のワークショップをこの秋、新しく開講します。時間をたっぷりかけて、普段私がつくっているものの要素を取り入れた作品制作を一緒にできたらと考えています。釉薬のかけかたなどもこだわり、ほどよく遊びも取りいれて、愛着の沸く特別なものを。できれば前もって用途を考えておいたほうがいいですね。こういう風に使いたいというのがあればそれを一緒に作りましょう。使いやすいものになるように、たとえばデザインから私と一緒に考えてもいいかもしれません。ゆがみなどの一見「失敗」に思えるものも、見せかた次第でそれが魅力的な個性にもなります。どういうシーンでどんな風に使いたいか考え、それはどんな形なのかを考える。そして時間をかけて形にして、出来上がったものを使う。そんな体験を提供できたらと考えています。どうぞお楽しみに。

 

 

 

Profile
若狹祐介 | 陶芸家

2010年より江田島在住。日常使いの器から美術作品(オブジェ)まで多様な表現で作品を手がけている。広島だけでなく県外でも個展実績多数。江田島にある自宅兼工房兼ギャラリー「10サンジ」では展示・販売も。
https://www.yusukewakasa.com/
10サンジ:https://www.facebook.com/y.w.potterystudio
Instagram:@ yusuke_wakasa
「陶芸①」教室はこちら

〈個展情報〉
2018年9月28日〜10月13日までSyuRo(東京)にて個展を開催。グレーの新しいシリーズをお披露予定。普段使いのものを中心に。
http://www.syuro.info/
東京都台東区鳥越1丁目16-5

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