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Date INSTRUCTOR INTERVIEW ハッピーな食卓を共有する[後編] 城西 秀紀 | 料理人 2018.06.25

ライブで一緒につくりあげていく料理教室

ビザが切れて帰国した後も、ニュージーランドのおおらかさを引きずっていて(笑)しばらく九州や沖縄を放浪してユースホステルに住み込みで働いたり、野宿しながら毎日ひたすらぼーっとしたりしていました。その後、地元の広島に帰ってきたときに友人から「ケータリングをやってみたら」と提案されて。それがきっかけでケータリングサービスを行う「城沖屋」を始めたんです。ケータリングの他に料理教室、カフェでの定期開催やご自宅に招かれての出張料理教室もやっています。どの教室でも共通しているのは季節感を大事にすること。そして決まりをつくらず、楽しくやるというのがモットー。ある程度の工程は決めておくけれどガチガチには縛らなくて、その場の盛り上がりかたを観察しつつ、ひとりひとりの知りたいことを聞きながら、ライブで一緒に教室を作っていく感じですね。

料理や盛り付けのコツをいいとこどり

デイトのワークショップも同じです。一緒に同じ食卓を作っていく感じ。もちろんレシピは用意するけれど、それはあくまで参考。「レシピどおりに正確にやらなきゃ」なんて堅苦しく考えず、とりあえずお酒でも飲みながらつくってもらえたら。難しそうな料理を簡単につくるコツや盛り付けのちょっとしたポイントを教えるので、いいとこどりして自分のものにしちゃってください。最後にはみんなでにぎやかに食卓を囲みます。料理って、おしゃべりとお酒のそばに自然と存在するもの。だから「料理教室、がんばるぞ!」じゃなくて、「ごはん食べにきたよ」で十分。ハッピーな食卓を共有するのがわたしにとって大事なことなんです。紀元前からお酒と食事は人間の生活の基本。普段はひとりでご飯を食べている人も、この時間がみんなで集まって楽しく食べる大切なひとときになればいいですよね。

情報に振り回されず旬を味わう

料理人にとって、もちろん味覚は大事です。でも、そもそも味覚って人によって違うし、正解がない世界なんです。でも、人気の店、行列ができる店ってあるでしょ。そういう店はたしかにみんなにとってのおいしいものを出しているのかもしれない。でも一方で、「ここのものはおいしい」という情報でおいしいと感じさせている部分もあると思うんです。それは日本が食育をないがしろにしてきた結果なんじゃないかと思っていて。お金がない若い子がおなかを一杯にするために脂や炭水化物ばかりを食べてしまって、その結果なにがおいしいかを分からないのは当然ですよね。スーパーでは冬でも夏野菜が売られているから、旬に対する感覚も鈍くなります。もちろん旬じゃないものを食べるなってことではなくて、夏野菜だと知っていて、冬に食べてみて、でもやっぱり旬の夏に食べてみてこっちのほうがおいしいなって思えることが大事なんじゃないかなって思いますね。

 

 

Profile
城西秀紀 | 料理人

日本料理のケータリングサービスや料理教室を行う「城沖屋」店主。料亭や大手ホテルから海外のレストランまで、料理人としてユニークでボーダレスな経歴を持つ。趣味は海・山。

Instagram:@naffcaff

 

 

 

 

Place
器ギャラリー 釉 すが

〒730-0004 広島市中区東白島町9-14
TEL:(082)228-8787

http://yuusuga.com

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